還暦になってから料理を頑張るお父さん

還暦から新たな趣味

何かをきっかけに新しい趣味に挑戦する、という傾向は男性に強いように思えます。例えば、その大きなきっかけの一つに挙げられるのが還暦です。

女性の場合、年齢を気にされる方が多いので、「還暦」という響きや赤いちゃんちゃんこに代表されるような「長生き」をお祝いするイメージに抵抗を感じる方も少なくありません。

しかし、男性にとって還暦という響きは、これまで60年一所懸命生きてきたことの証であるのです。

一つ節目として、何か新しいことを始めようという後押しにもなるのでしょうか。知人の親にも、還暦をきっかけに大型バイクに乗り始めたり、カメラを始めたり、ギターを始めたり、という方も多くいます。

確かに還暦という言葉も、干支が生まれた年に戻るという意味がありますし、そのほか新しい人生の始まりという意味合いもありますので、これまで知らなかった世界を覗くには良い機会となるのも分かります。

還暦から料理

私の父も還暦を契機として料理というこれまでまったく知らなかった趣味に飛び込みました

それまでは母の作るものをただ黙って食べているだけで、食に対する興味もあまりないように思っていました。

しかし、実際はテレビで料理をする芸能人のように自分で材料を買い、下ごしらえをして、少し凝ったものを作ることに憧れていたようです。

本を見ながらですが、初めて作ったのがローストチキン。これは見事に失敗したようですが、それでも、おいしい、と言って食べる母を見て、もっとちゃんと喜ばせたいとついに料理学校へも通い始めました。

料理学校とマイ包丁

週に2回ほどの通学ですが、覚えた料理を嬉々として作っている父を見ていると、本当に楽しそうで、子供としても嬉しくなります。

有名な職人街へ出掛けて、自分専用の包丁を買ってきたり、母が選んでプレゼントしたエプロンを掛けて額に汗しながら魚をさばいている父は本当に輝いています。

お年寄りの代名詞のような還暦ですが、父の場合は若返らせたようです。最初は照れくさいのか母にだけ食べさせていた料理も、最近では友人を招いてホームパーティーのようなことまでして、たくさんの人の、おいしい、を聞くのが何よりの楽しみだとか。

この料理という趣味がきっかけで、家族の会話も多くなった気がします。還暦どころか、もうすぐ古希を迎えますが、またその響きに父の料理好きはますます拍車が掛かりそうです。

還暦という節目を「もう還暦」と憂うか「さぁ還暦」と意気込むかで、こんなにも人の輝きが増すなんて、本当にすごいことだと思いました。

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